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Pioneer

 
 
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  新たな価値はここから生まれる  
   
 
小倉陸橋から見る川崎事業所

JR新川崎駅近く、湘南新宿ライナーや、横須賀線から見える線路脇の大きな建物のワンフロアーがパイオニアの光ディスクドライブの頭脳が集まっているともいえる場所。このフロアー内に営業から技術までほぼすべての部署が集まっており、日夜活発なコミュニケーションのもと開発が進んでいます。従来は開発が埼玉県所沢市、営業・営業企画が東京都目黒区と分かれていたのが、ここ神奈川県川崎市幸区新小倉の新社屋に集結したのが、2007年の5月の連休明けから。これまで一時間半以上かかっていた両事業所間の移動時間が、隣合わせに座るので数十秒に。このことは、物理的な距離が縮まる以上の効果を発揮し、市場とより深くつながりたい、お客様に喜んで使っていただきたいとの思いがより強く反映された川崎市新小倉パイオニア発の新製品が生まれています。

川崎新小倉発の新製品としてのスタートは、ブルーレイコンボドライブのBDC-S02Jですが、この機種の開発は埼玉県所沢市にあった所沢事業所でほとんど行われました。実際に一通りの設計を川崎事業所で行ったのが、2008年8月に導入されたDVDライターのDVR-S16J/DVR-A16Jシリーズ以降の製品です。たとえば、DVR-S16J/DVR-A16Jシリーズに搭載している、自動書き込み速度選択機能、高性能化されたピュアリード機能、新設計の静音防塵メカニズム、環境にやさしい植物由来樹脂を世界ではじめて全面に採用したフロントパネルなど、いずれも川崎新小倉発の新技術です。

 
 
  ユーザーメリットを常に念頭に  
   
 
電気系担当 中川

各社から高倍速記録ドライブが製品化されていますが、最高速対応ができるメディアは意外と少ないものです。他社の状況を見てみると、DVD-R/DVD+R それぞれ 2~3 メディアだけ最高速対応というものが多いようです。

当社のこだわりの一つとしてお客様がメディアを選択される幅が拡がるよう、DVD-R 、DVD+R ではそれぞれ10 メディア以上で最高速記録ができるようにしています。

実際の記録動作においては、焼きあがったディスクが確実に再生可能なよう、常にメディアの状態を検査しながら記録しています。20x対応を確認しているメディアであっても、メディアの機械特性が悪く、再生性能が落ちると判断された場合は早めに記録速度を落として確実に記録しています。せっかく高倍速で記録したとしても、外周など再生できない部分があったのでは、お客様がご迷惑をかける可能性もありますので、そのあたりは特に努力しています。あまり目立ちませんが、CD においても多くのストラテジ(記録パラメーター)を保有しています。対応メディアを確認していただければと思いますが、今となってはかなりレアなメディアまで記録確認しています。昔買って残っていたメディアでも正式対応していることが多いですよ。

良くても、実際のプレアビ(実使用時に安定して再生する実力)が悪い場合もあり、計測値とプレアビに相関があまりない場合もあるので、当社独自のノウハウの蓄積が生きてくる部分でもあります。

 
  究極の静音を求めて  
   
 
機構系担当 小野寺

トレイローディングという方式は、ある意味各社で古くからやっている枯れた技術と思われがちなのですが、まだまだこだわりをもって考えると、やり残したところはたくさんあります。
今回は、トレイローディングメカニズム全体を一から新設計することができたので、メカの設計担当として何ができるか?という点に立ち返り、世の中に求められているものは何かと真剣に悩みぬき.. (一同笑)
つまり、高倍速でも静かなドライブを実現できるメカニズム、信頼性と高精度をしっかりと支えるメカニズムを、あまりコストをかけずに実現する、というところを目指して設計に着手しました。

トレイローディングだけでなく筐体自体の合わせの工夫で、取り付けるときに手が痛まないなど、考えられる点は徹底的に作りこんだつもりです。

たとえば、1.フロントまわりの構造を全面的に見直し、漏れ音低減。2.トレイ形状を徹底して流れをやり過ごす方向で見直し、内部で発生する音(ディスクによる風切音)を低減。3.筐体の細部も出来る限り防音・防塵を目指して、筐体部品同士がかみ合って固定する部分を増加。

さらに、いろいろとこだわっています。その結果、静音だけでなく、防塵、放熱性能も大幅UPしています。

 
 
防塵検査装置
  原音へのこだわりから生まれたPureRead  
   
 
ファームウェア担当 大下

あまり一般には知られていないのですが音楽CDは、CD-ROMに比べ、エラー訂正能力がかなり低く、傷・指紋・そり・偏芯等があると読み取りエラーが簡単に発生してしまいます。実際にはCDプレーヤーなどでは、前後のデータによる補完が自動的に行われているので気がつかない事も多いのですが、補完しきれないと、ノイズとして耳に届きます。また補完した部分は音の広がり感が変わると言う人も多いようです。

音楽CDのベースに関わる問題ですから、現状の音楽CDのままでこの問題を解決することはできません。つまりディスクの状況に応じた適切なリードを常に行わないと、本来音楽CDに入っている音が正しく再生できません。

私は、ピアノ演奏や作曲の道に進もうと真剣に考えていた時期もあり、今でも趣味として音楽活動を続けています。そのため音楽CDを正しく読み出したい、音楽CDに入っている音をすべて聞きたいという面については自分で言うのもなんですが、かなりのこだわりがありました。(笑)そこで考えたのが、音楽CDの読み取り時にエラーが発生しても、勝手にデータ補完をしないで正しく読み出すことでした。

まず、数種類のアルゴリズムをつくり、周囲にいる企画、営業のメンバーに試しに聴いてもらいました。今になって思うと、それがPureReadのプロトタイプとなりました。実際にPureReadのプロトタイプを聞いたメンバーが、製品に入れるべきと言い出してくれ、体力的にかなりつらいものがあったのですが、一気に開発を加速してなんとか製品へのインプリ期限ギリギリに間に合わせました。その後も継続して開発を続けており、性能を向上させ、最新のBDドライブに搭載しています。

今後、次々と川崎新小倉で生みだされる新技術、これからの「川崎新小倉」発のモデルにご期待ください。

 
 
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