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コンテスト3日目はユーザーカー部門の審査日です。ディーラーデモカー部門と比べ、カロッツェリアXシステムのエントリー車こそ少ないものの、総数は68台ですから、この日の審査もたいへんです。粛々と審査が続く隣には、ディーラーデモカー部門の上位入賞車が展示され、試聴に供されています。今年から、3日目の午後は、参加ショップを通じて事前に申し込んだ一般ユーザーも見学・試聴が可能になり、多くのお客さまが訪れました。
カーサウンドコンテストには、毎年、世界各国から見学のお客さまが訪れます。今年もアジア、アメリカ、ヨーロッパ各国のパイオニアディーラーの方々が来日されました。IASCAやEMMAのコンテストで入賞している欧米の有力ショップから、初来日のロシアのショップまで多士済々。初めて日本のカーオーディオ装着車を見る方も多く、精力的に試聴していました。特にパイオニアが用意したデモカーやディーラーデモカー部門の入賞車は人気が高く、行列をものともせず、真剣に聴き入る姿が会場内のあちこちで見られました。
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ユーザーカー部門の入賞者の発表ならびに表彰式はコンテスト会場内に特設されたステージで行われました。ディーラーデモカー部門同様、内蔵アンプシステムとカーシアターシステムは上位5位まで、カロッツェリアXシステムは上位10位までが発表され、全員に表彰状が、3位以上にはトロフィーと副賞も贈られました。会場にお出でになったオーナーの皆さんは大喜びです。見学者からも盛大な拍手が贈られ、入賞の栄誉が讃えられました。
また閉会式では、コンテストの審査委員長を務めたモーバイルエンタテインメントビジネスグループ 技術統括部 オーディオ担当部長 好美 敏和より、今年の審査結果についての報告がありました。
『ディーラーデモカー部門に関しては、上位入賞者から〈自分好みの音〉から離れて、音楽を色付けなく再生する方向で音をまとめたのが成功の秘訣との談話がありましたが、個人の好みを主張する前に、ニュートラルな音づくりを目指すべきではないでしょうか。コンセプトシートは単純明快に、誰にでも判りやすく記入することも重要です。得点をチェックすると、今年の最上位は59点台、去年は55点台だったので、確実に進歩していることが伺えます。ただし、リファレンスカーの採点は60点を超えるので、さらなる研鑽を期待します』
『ユーザーカー部門に関しては、カロッツェリアXシステムは1位と最下位の点数差は開いていますが、10位までは1.8点差の僅差で拮抗していました。シアターカーではサブウーファーの調整に気をつけていただきたい。力任せに鳴らし過ぎていないか。鳴るべきときには鳴って、黙っているときは無音であることが重要です。また、セリフに背景音がかぶってくるクルマが多いのも気になりました。距離感がなくなり、空間の狭さを意識させてしまいます。内蔵アンプシステムは手軽によい音を聴いてもらうために始めましたが、順位にこだわるあまり重装備のシステムが増えてしまった。もっとシンプルな構成も増えてほしい。今回は、2ウェイで楽しい音を聴かせてくれたクルマがあり、やや安心しました』
こうして3日間の熱い戦いは終わり、参加者は来年の再会を誓い合って帰路につかれました。