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Pioneer
カロッツェリア商品一覧

新たな出発

「音の文化創造」への新たな出発にあたって 豊田邦夫

新しく生まれ変わったカーサウンドコンテスト

パイオニア・カーサウンドコンテストは第11回を迎えるにあたり、新しく生まれ変わりました。「音の文化創造」を合言葉に、厳正な審査による“競技”のスタイルは踏襲しながらも、今後のさらなる発展と盛り上がりを期して開催地を幕張メッセに変更。審査クラス分けを改め、ショップのみならずカロッツェリアユーザーの参加も可能としました。新しくなったカーサウンドコンテストを巡る状況と今後への抱負を、カロッツェリアXの製品企画・開発を担当する豊田邦夫が語ります。

参加者との相乗効果がもたらした成果

パイオニア・カーサウンドコンテストは昨年、節目となる第10回を無事終了し、今年から「第2世紀」をスタートさせることになりました。1997年にカーサウンドコンテストを開始するにあたり、カーオーディオの音質評価基準を確立するとともに、日本から世界に向けてカーオーディオ文化を発信していこうという大きな目標も掲げました。そして昨年まで10年間にわたりコンテストを運営してきたことで、パイオニアとして「音の文化創造」に多少なりとも貢献できたと自負しています。

カーサウンドコンテストがスタートしたころはアナログオーディオ全盛の時代で、ショップの方々も、タイムアライメントを始めとするカロッツェリアX/ODRの高度な調整機能を充分に理解して、使いこなしているとは言い難い状況でした。しかし10年が経過して、コンテストを通じて「ハード側」と「ソフト側」が切磋琢磨しあうことにより、クルマの中のサウンドクォリティが格段に向上したことは、どなたにも認めていただけるでしょう。ショップの技術レベルが向上し、そのことがメーカーにとっても刺激となり、より高性能な新製品の開発を促すという相乗効果が発揮された。そのメリットは最終的にはユーザーの皆さまに還元され、今日の状況をもたらしていると思います。

昨年は審査員の方々から「非常に完成度が高まり、音楽性を語れるレベルのクルマが現れた」との評価をいただけました。審査を担当していただいたオーディオ評論家の皆さんにここまで認めていただけたのは、われわれとしては望外の成果であり、そのようなクルマが現れたことは嬉しい限りです。

昨年、10年の節目を迎えるにあたり、改めてカーサウンドコンテストの原点に立ち返り、今後を検討しようとの機運が社内で盛り上がってきました。

音と映像に携わるメーカーとしては、クルマの中での「よい音とは何か、よい映像とは何か」を常に追求し、突き詰めていく姿勢が必要です。カーサウンドコンテストの現場からすくいあげたショップの皆さまからの改善要請は、エンジニアを中心としてモーバイルエンタテインメントビジネスグループが一丸となって製品を開発していく上での大きなモチベーションとなっていました。

そのような状況で、10年目にパイオニアとしての意識を再確認した結果、カーサウンドコンテストを「やってきてよかった」という気持ちは誰もがもっていたし、これからも「やらなければいけないんだ」という決意も皆から感じられたので、新しい内容を盛り込んでの11回目の開催を決定しました。

ユーザーにも門戸を開放し、新クラスを設定

最近のカーオーディオを取り巻く環境の変化もコンテストの継続に影響を与えています。ハイクォリティカーオーディオの市場そのものが活性化されていない印象がある。市場活性化のためには、一般ユーザーの方々に、音のよいカーオーディオにもっと触れていただく必要を感じていました。そのためにも、カーサウンドコンテストを積極的に活用していただきたいと考えたのです。

従来のように、ショップの研鑽の成果を評価する場としてのコンテストは絶対に必要です。さらにメーカーとしては、ユーザー層を広げるための方策も盛り込みたい。そこで、ユーザーにもカーサウンドコンテストに参加していただけるように、門戸を開放することにしました。

昨年、弊社の好美技術部長が「ユーザーの方が、ご自分のカーオーディオの客観的な評価を聞きたがっているように感じるんです。いままでカーサウンドコンテストは、ショップの方がつくったクルマを、評論家の皆さんに評価していただく場でしたが、これからはユーザーの方々も巻き込んだ、新たな展開が必要とされている」と申しましたが、今年からのカーサウンドコンテストは、この部分を改革して新しいスタイルへと生まれ変わりました。

具体的には「ディーラーデモカー部門」と「ユーザーカー部門」を設け、従来のディーラー/ショップのインストーラーのみならず、一般ユーザーのクルマも参加可能としました。また、それぞれの部門ごとに「カロッツェリアXシステムクラス」と「カーシアターシステムクラス」を設け、さらにディーラーデモカーとユーザーカーがともにエントリーできる「内蔵アンプシステムクラス」を新設しました。ユーザーカーも参加可能とし、内蔵アンプクラスを設けたことでコンテストの対象を広げ、一般ユーザーにもハイファイカーオーディオに興味を持っていただけるように配慮しました。しかも、ディーラーデモカーとユーザーカーは、審査員こそ異なりますが、まったく同じ審査基準で評価しています。あえて従来からの厳しい審査基準を踏襲することで、ユーザーの皆さまにほんとうによい音を楽しんでいただきたいと願っているからです。

来年はあなたのエントリーを待っています

今年はユーザー参加の1年目ということもあり「カロッツェリアXシステムクラス」では「ディーラーデモカー部門」のエントリーが66台あったのに対し「ユーザーカー部門」は42台と、やや台数が少ない結果となりましたが、来年は事前告知もさらに徹底していきますので、どんどん台数が増えていくものと期待しています。また、今回から新設した「内蔵アンプシステムクラス」は、最近の弊社メインユニットの性能向上、自動調整機能などの積極的な導入を受けて、予想を超える好成績を獲得するクルマも多く、今後の拡大発展が大いに期待できるクラスです。もっと多くの一般ユーザーの方々にも、気楽に参加していただけると嬉しいですね。

われわれはメーカーの立場として、あらゆる手法で市場活性化に取り組んでいきます。どうか、このページをご覧になった皆さんも、来年はカロッツェリアの取り扱いショップを通じて、カーサウンドコンテストにエントリーしてください。カーサウンドコンテスト関係者一同、お待ちしています。

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