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Pioneer
カロッツェリア商品一覧

コンテスト風景

審査の模様

審査(試聴)は厳正を期するためエンジンを停止し、外部から電源を供給して行います。純粋にカーオーディオの音質を聴き分けるための配慮です。会場内のクルマには、参加者同士が試聴し合うために、小型の外部電源が接続されていますが、審査は別の大型大容量電源を使用。審査するクルマの場所へと、台車に載せられた電源ユニットが移動していきます。会場内は、モーターショーなどが開催される同じ場所とは想像できない、静寂が支配しています。

審査員は著名なオーディオ評論家9氏に委嘱。審査クラスは5つのグループに分かれていますが、1グループを3名の審査員が担当します(写真は試聴中の小林 貢先生)。課題曲は事前に発表され、参加者にはCDまたはDVDが送付されています。課題曲をじっくり聴き込み、その特質を理解して、チューニングにどのように反映させるか、インストーラーの”腕”の見せどころです。インストーラーの皆さんの1年にわたる”努力”に点数を付けるだけに、審査員も真剣そのもの。会場内には張りつめた雰囲気が満ちています。

3名ずつ3グループに分かれた審査団には、パイオニア側から審査委員が1名つき、試聴・審査のお手伝いをします。また、審査全体を統括するのは審査委員長であるパイオニアの好美 敏和(写真左)。写真の亀山 信夫先生を始め、審査員の皆さんをサポートします。審査員は153台のコンテスト参加車両を1台1台、吟味するように試聴し、コメントを残します。審査終了後、参加者に返却されるコメント入りの採点用紙は、参加者にとってまさに宝物。これを参考に、来年の挑戦への構想を練るのです。

海外からの視察

カーサウンドコンテストでは恒例のことですが、毎年コンテスト会場には世界各国からのお客さまが訪れます。今年もドイツ(欧州代表)、インドネシア、フィリピン、韓国、アメリカなどで行われたパイオニア主催のカーサウンドコンテストで優秀な成績をおさめた方々が来場されました。皆さん、自国でのコンテスト参加経験が豊富な方ばかりですが、今回の会場設備が整っていること、審査基準の厳密さ、コンテスト運営のスムーズなことには一様に驚きの声をあげていらっしゃいました。

画像をクリックすると大きな画面で見ることができます。

ドイツ

日本のカーサウンドコンテストを見学するのは初めての経験です。会場といい、雰囲気といい、素晴らしいコンテストですね。パイオニア1社でこれだけのコンテストを運営されるのはたいへんでしょう。その熱意には頭が下がる思いです。コンテストの内容としては、音質の審査に的を絞ったのがユニークだと思いました。

プロフィール

パイオニアの欧州でのハイエンド活動である「TEAM PIONEER」のメンバーで、ドイツ国内のEMMA大会で優勝し、全欧の大会で2位に入った欧州でもトップクラスのインストーラー。パートナーのSusanne BohmさんもEMMA大会で1位入賞の実力者。

インドネシア

これだけの内容・規模のコンテストを1社で11回も開催してきたことは驚くべきですね。パイオニアがカーオーディオの世界でいかに大きな役割を果たしているか、それを知るにも恰好の存在でしょう。われわれも、インドネシアとは異なるスキルを持ったインストーラーのクルマを体験できて、たいへん勉強になります。

プロフィール

日本ではあまり知られていないが、インドネシアはハイエンドのインストール技術が海外でもトップレベルにある国です。そのインドネシア国内で開催されるパイオニア・サウンドコンテスト(幕張メッセ/カーサウンドコンテストのインドネシア版)で優勝したご兄弟。

スタッフの声

お客様のクルマが対象なので面白さが違います。

副審査委員長としてユーザーカー部門のカロッツェリアXシステムクラスを統括しています。市場の活性化に直結する重要なクラスですから、審査員の先生方が審査しやすいよう、たいへん気を遣います。一般ユーザーにとっては現実的なクルマの音質の評価なので、購入のきっかけになればいいですね。

スタッフの声

エモーショナルな音を理解していただけました。

今年はスピーカー特別賞PRSクラスの審査員を仰せつかりました。PRSシリーズは特別な取り付けやチューニングをしなくても、付属のネットワークでよい音を楽しんでいただけるように設計しましたが、参加車はそのコンセプトをうまく引き出してくれていて感心しました。

セミナー

審査を待つインストーラーの方々に有効活用していただこうと、毎年、話題の技術や製品を紹介するセミナーが併催されています。今年はパイオニアが世界で初めて実現した、スピーカーの位相特性を自動補正する「フルバンド・フェイズコントロール」技術の解説と、高純度画像が話題のプラズマテレビ「KURO」のデモンストレーションが行われました。参加者の間からは「KURO」の映像の素晴らしさに感嘆の声があがるとともに、位相特性の自動補正をカーオーディオにも応用できないか、真剣な質問も聞かれました。

表書式

インストーラーの皆さんの1年間にわたる研鑽の成果が報われる瞬間が、ついに訪れようとしています。5クラス、合計25名のインストーラーのお名前(ユーザー部門の場合はオーナーのお名前)とショップ名、獲得得点が続々と発表されていきます。さらに、各クラス上位3名は、表彰状とトロフィーを手にして表彰台での記念撮影が待っています。毎年、大きな感動を呼ぶ表彰式ですが、今年は福岡「エモーション」の橋本さん(上写真)が2年連続優勝。課題曲を聴き込んだのが優勝の秘訣と披露されました。

審査結果が発表された後、9名の審査員から今年の審査結果についての講評があります(各審査員のコメント内容は「審査員の紹介」をご覧ください)。今年の全般的な傾向として、各クラスとも実力が拮抗した結果か、点数差が詰まり、僅差で勝敗が分かれたとの指摘がありました。毎回ユニークな講評を聞かせてくださる傅 信幸先生からは「いろいろな音をたくさん聴き込み、自分の中にスタンダードをつくって」との要望も出されました。

閉会式

前夜の懇親パーティーの興奮も醒めやらぬ最終日の朝、閉会式が行われました。パイオニア株式会社 執行役員 モーバイルエンタテインメントビジネスグループ 国内営業部長 仲野 隆茂が挨拶にたち「音のあくなき追求はまだまだ続ける」「12回目も必ず実施します」とカーサウンドコンテスト続行への意欲を表明、来年もまた、カーサウンドコンテストでお会いできることになりました。こうして参加されたインストーラー、ユーザーの皆さんは、来年の再会を約して帰路につかれたのです。

ユーザー部門での好成績続出がなにより嬉しい。

「内蔵アンプクラス」は初めての開催だったにもかかわらず、平均点も高得点でよい結果が得られたと安堵しています。最高得点と最低得点の点差も少なく、僅差の争いだったことが点数の上からも伺われます。また「ユーザーカー/カロッツェリアXクラス」も優秀な成績のクルマが多く、ショップが製作した「ディーラーデモカー/カロッツェリアXクラス」にも優るとも劣らない成績には驚きました。来年は「ディーラーデモカー/カロッツェリアXクラス」には、さらなる奮起を期待したいところです。

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