carrozzeria | カーオーディオ｜音質

CDプレーヤーはその構造上、信号読取精度にディスク回転時の共振による影響を受けています。この問題を解決するために、CDメカモジュールをシャーシ全体で押さえ込み、そこから発生する固有振動を吸収・分散するダンパー機構を新採用。振動に起因する読み取りエラーを抑制することで卓越した信号読み取り精度を実現し、精緻かつクリアな音楽再生を可能にします。

高音質追求のために、時間軸の揺らぎであるジッター成分までも徹底排除する。これはカロッツェリアハイエンド・オーディオが切り開いた独自の視点と言え、その実用化と効果は広く評価を獲得しました。「DEH-P940」では、この思想を踏襲し、独立搭載の「ハイスピードクロック回路」を採用しています。

		ソースに刻まれた音のすべてを描き出すため、その要となるD/Aコンバーターには、ハイエンドオーディオの最高峰、カロッツェリアX同様の「バーブラウン高性能24bitアドバンストセグメント方式D/Aコンバーター」を3基独立搭載。群を抜くダイナミックレンジと低歪率を実現しています。

磨き抜かれた信号も、正確に増幅されなければ美しさを保てません。試聴の繰り返しにより、微弱な信号を増幅するオペアンプにはカロッツェリアXにも採用される「リニアテクノロジー社製高性能ハイスルーレートオペアンプ」を採用。高スルーレートを獲得し、圧倒的なスピード感と鋭い音の立ち上がりを実現しました。

ボリュームは一種の可変抵抗であり、宿命的にノイズの原因を抱えています。この問題を克服したのが、高電圧で動作させることにより、相対的にノイズの影響を排除するという新たな発想。開発された「ハイボルテージボリューム回路」は、音質劣化の概念を超えた抑制を実現しています。

「DEH-P940」では、コンポーネントアンプ並みの低歪率とハイパワーを両立するMOS FETを搭載。広大なダイナミックレンジが要求されるデジタルソースを、透明感あふれるサウンドとして解き放ちます。

基板においても電源ラインはノイズの発生源となり、音楽信号にわずかながらも影響を及ぼします。「DEH-P940」ではオーディオ系のグラウンド信号を独立することで、微細なノイズまでも徹底排除しています。さらに信号同士の隣接や鋭角を避けたパターン設計を行うなど、細部に至るまで惜しみないこだわりが注ぎ込まれています。

原音のもつ繊細な響きまでも忠実に再現するためには、電源部への安定した電源供給は欠かせません。そこで電源コンデンサーには、試聴の繰り返しにより最適な特性と安定した電流供給を実現するフルカスタムの大容量・音響用電源コンデンサーを採用しました。

ディスプレイ表示のために使用するD/Dコンバーターから発生する微弱なノイズまでを、コンバーターの電源を停止することで徹底排除しています。また「ディスプレイOFF機能」作動中はLEDインジケーターが点灯します。

外部アンプ使用時に内蔵アンプをシャットダウンすることでさらにクリーンな出力信号を実現する「内蔵アンプOFF機能」を採用しました。

3系統装備しているRCA出力端子には、「5Vハイボルテージプリアウト」を採用。外部アンプを用いた本格的システムに発展する際の伝送ノイズを低減します。

限りなく原音に忠実に、その美しさを最大限に引き出すため、記録された音楽信号をありのままに読み取り、劣化することなく伝送・処理すること。すべての高音質の基本となるこの思想を実現するのが「デジタルハイビットチューン」。カロッツェリアの高音質を支える独自の設計コンセプトです。

音楽信号を（=原音）を、極めて正確に再現するための設計コンセプト「デジタルハイビットチューン」に基づき、読み取ったCDの音楽信号に対し一切のアナログ変換を行わずデジタルのままDSP部へ伝送。CDの原音を純粋なままにリスナーへと届けます。WMA/MP3/AAC/WAVが記録されたCD-Rなどにも対応しています。

クルマという環境でカーオーディオを高音質で聴くには、様々な課題があります。スピードや路面の変化など、走行状況に伴い発生するロードノイズもそのひとつ。このノイズは刻々と変化しつづけるため、一般的なボリューム操作やイコライザー調整では対応できません。「f特補正型リアルタイムASL」は、それを克服するためのテクノロジー。走行中に生じるロードノイズなどの影響をリアルタイムで解析し、音量はもちろん、専用のイコライザーにより音質までも自動補正。快適な聴き心地を保ちます。

ダイナミックレンジの圧縮を自動的に行い、大きな音と小さな音の音量差を少なくします。クラシックなど、音の大小の変化が大きく、小さな音が聴き取りにくいようなときなどに特に有効です。

※	内蔵CDに加え、IPバス接続されたDVD/CD/MD/iPod/BT AUDIO/EXTなどにも有効（TV/FM/AM/AV/AUXは不可）。

たとえ圧縮オーディオでも原音に限りなく忠実に再生させたい、という想いから生まれた「ビットメトリックス」。圧縮により失われてしまった原音の余韻や広がり感を、周波数特性とダイナミックレンジの制御により再現。WMAやMP3、AACなどの再生時にも失われがちな響きまでも甦り、CDに迫る音質を実現します。

音楽信号が回路を通過する際に発生する、高調波成分の遅延・振幅の乱れを解決するために「BBEデジタル」を採用。位相補正と高域ブーストの組合わせにより、音の乱れを修復し、原音の波形に極めて近い出力波形をつくります。

※	SFCとの併用は不可。

FM/AM電波を高度なテクノロジーにより変換・処理する、高精度ノイズ除去方式「デジタルプロセッシングチューナー」を搭載。悪条件下における雑音と歪みを大幅に抑制するとともに、優れたチャンネルセパレーションを実現し、快適なFM/AM受信を可能にしました。
さらに、「ハイスピード BSM&SEEK」の搭載で選局時のストレスを解消しました。