2013年6月28日
本日の一句
冷房の効かぬオフィスに紫煙かな
れいぼうのきかぬおふぃすにしえんかな
亜桜みかり
夏井いつき選
【若干ハードボイルド風?な商談中の男性二人と、その会話に全く乱されることなくキーを叩き続けるオフィスレディー】と語るみかりさん。季語は「冷房」ですから古い時代ではないにしろ、「紫煙」モクモクってことは、禁煙が当たり前の現代ではないってことか~。【五年間みっちり楽しませていただきありがとうございました!!!】とのコメントも拝受!
本日の入選作
■「交渉決裂泡放つ水中花/雨月」←「交渉決裂」という激しい言葉の後に、「泡放つ水中花」を配するあたりが、ニクイ演出。これも極めて映像的な…というか、映画的なカメラワークの一句ですね。【終わってしまうのですね。残念です。ここのところ投句をさぼっていたのを後悔しています。音から俳句を詠むという新鮮な経験をさせていただきありがとうございました。お疲れ様でした。/雨月】
■「ビール苦し最終回の打合せ/めろ」←嗚呼、その通りです。連載でも番組でも、何にでも「最終回」はあります。「ビール苦し」がその悲哀をしみじみと伝えます。【何にでも終わりはあります。五年間本当にありがとうございました。パイオニアのスタッフの皆様、想像力をかきたてて下さり感謝しきれません。また、面白い企画で私たちを楽しませてください。それにしても、景品で頂いたヘッドフォンは傑作です。/めろ】
■同時投句「虹は八色魔法の準備いたしましょ/めろ」←【ひとつのからくりが終ったあと、むかし子供だった大人達が次の悪戯の打ち合わせをしています。喧嘩腰に言葉は飛び交っていますが、目じりは笑っています。五年間本当におもしろかったです。さんきゅ!】めろさんにとって、俳句は「八色の虹」を見せてくれる装置かもしれませんね!