Piomatix LBS SDK 導入事例

株式会社未来シェア 様

公共交通を変えるAIの挑戦。
『SAVS』と『LBS SDK』がつくる
次世代モビリティ

用途:AIによるリアルタイム配車システムのドライバーの走行支援に活用

AIによるリアルタイム配車で、地域交通や観光送迎の効率化を支える「株式会社未来シェア」。公立はこだて未来大学の研究をもとに、2016年に創業した大学発ベンチャーです。

クラウド・モビリティ・プラットフォーム「Smart Access Vehicle Service(通称 SAVS)」は、AIが複数車両の配車を最適化し、全国50以上の自治体・エリアで導入が進んでいます。

このたび、さらなる利便性向上を目指し「Piomatix LBS SDK(通称 LBS SDK)」を導入。高精度ナビによって、ドライバーの走行支援を強化します。今回は、代表取締役社長の松舘渉氏に、サービス開発の背景や「Piomatix LBS SDK」導入の決め手、今後の未来シェアの事業展望についてお話を伺いました。

株式会社未来シェア

Smart Access Vehicle Service(通称 SAVS)

AI配車の精度を活かすために、
ナビは信頼できる外部技術で

未来シェア代表取締役 松舘渉氏

貴社の設立までの経緯をお聞かせください。
「我々『未来シェア』は、2016年に北海道函館市で設立されました。もともと公立はこだて未来大学においてAIを使った配車シミュレーションの研究を長らく続けていた中で、配車・輸送効率の向上など、AIがいかに交通を最適化し得るかをテーマに分析・実証を繰り返していました。そこで革新的で有益な結果が得られたことから、それまでの研究シーズの蓄積を社会実装すべくこの会社を立ち上げたというところです」(松舘氏 以下「」内の発言全て)
交通にAIを導入する観点がかなり早い段階からおありだったのですね。
「その意味で我々はこの領域におけるパイオニアであると自負しています。我々が開発した"AIによる交通プラットフォーム"が目指すのは、あらゆる交通手段の最適化です。ある特定の交通分野に限定されることなく、タクシー、バス、デマンド交通、物流、配達などの交通手段の全体最適をAIが行うことで、交通をスリム化する。そして、高齢化、過疎化、ドライバー不足、渋滞、過労働など、昨今深刻化している諸問題を解決したい。そうした理念の元に『SAVS』は開発されました」
AIが乗車人数をも考慮して、配車車両や送迎順、運行ルートを一瞬で割り出し、最適な配車・送迎を実現する。『SAVS』は非常に画期的なサービスです。
「ありがとうございます。プラットフォームということで全体的視点から交通を最適化する『SAVS』ですが、実はドライバー目線で見た場合、特にカーナビゲーションというところに課題を感じていました。もちろん車両誘導自体は行なっているのですが、専門のカーナビのような豊富な機能性はありません。
ナビゲーション機能については、当初から自社開発ではなく外部と連携する方針をとっていました。ナビの性能に関しては、長年の実績とノウハウを持つ企業と連携する方が効率的だと判断したからです。そうしたなかでタイミングよくパイオニアから『LBS SDK』をご提案いただき、試用の段階から非常にスムーズに連携できました」

オペレータがPCより配車すると、
直ちにドライバーの手持ちの端末に指示が送られる

パイオニアの高精度なナビゲーション機能が搭載された
「SAVS」のドライバーアプリ画面

Piomatix LBS SDKの仕組み

Piomatix LBS SDKとは貴社アプリケーションにSDKを組み込んでいただくことでルーティングや誘導などパイオニアが長年培ったナビゲーション技術をお客様のアプリケーションでもご利用頂けるサービスです。

ドライバー視点で選ばれた
「Piomatix LBS SDK」の品質と信頼

今回カーナビを取り入れるにあたり、複数社の製品を検討されたようですが、「LBS SDK」を採用した決め手は何だったのでしょう?
「何社か比較検討しましたが、『LBS SDK』はドライバーへの細かい配慮が行き渡っていて、地図の見せ方や音声案内のタイミング、高精度なルーティングなど、他社にはない高いクオリティーを感じました。
業界をリードする企業には長年蓄積した技術力がありますから、パイオニアブランドに対する信頼感というのも、決め手にありましたね」
「Piomatix LBS SDK」を取り入れることでドライバーにどのようなメリットがあるとお考えですか?
「ドライバーの集中力が増すことで、より安全に送迎を行えることです。『SAVS』が最適な運行ルートを決定したうえで、より細かな道案内のために『LBS SDK』を活用する。ドライバーは不慣れな道でも運転や送迎だけに集中できます。高度な音声案内があれば、チラチラ地図を見ずに済むので、ドライバーはとても運転しやすくなるでしょう。
地域の住人ドライバーを使ったライドシェアの取り組みを自治体と共に昨年から行なっています。その場合プロではない一般ドライバーが主体となるので、彼らに安心・安全な運転をしてもらうためにも、パイオニアの『LBS SDK』の技術力は心強いですね」
ライドシェアやUberなど、アマチュアドライバーのニーズが増えている昨今、ナビに対する期待はとても高くなっていると感じています。
「その通りだと思います。一般ドライバー主体のライドシェアはもちろんのこと、タクシーにしても、バス・トラックにしても、とにかくドライバー不足が深刻です。新規ドライバーの獲得は社会的にも大きな課題である今、貴社製品のような高精度なカーナビに対するニーズはとても高まっていると思いますね」

わずか3カ月で導入に至った決め手は、
連携のしやすさ

今回導入されるまでに要した期間が3カ月。導入までとてもスピーディーでした。
「『LBS SDK』の連携のしやすさのおかげだと思います。トライアル期間の1カ月程、社内エンジニアと色々試しましたが、弊社のアプリと相性が良く、特に不具合なくすんなり連携できたことが導入決定に繋がりましたね。連携に時間がかかると、こちらとしても二の足を踏んでしまいますから」
SDKを提供するうえで、連携のしやすさはパイオニアとしても注力しているポイントです。
「仕様書がしっかりしているのも好印象でしたね。一読すれば理解できるので、あれこれ調べる手間が省けたことで時間の短縮につながったと思います。
一般的にSDKを組み込むとなるとどうしても互換性の問題だったり、どちらかの機能に制限がかかったりということは頻繁で、特にタブレットなどのモバイル端末ではそれが顕著なのですが、今回そうしたことはなかったです。ライブラリなども最新の状態で、アップデートをしっかりされているからなのでしょうね」

拡大図と音声案内が
運転に集中できる環境をつくる

まもなく実装開始ということですが、社内テストの結果はいかがでしたか?
「私も含めて社員で実際に走り回ってあれこれ意見を出し合っているのですが、総じて好評ですので、このままスムーズに実装できるはずです」
どういった点が評価されたのでしょうか?
「交差点や分岐点に差し掛かるタイミングで、拡大図や案内イラストが表示されますが、あれはとても便利な機能だと思います。もしこちら側で作ろうとした場合、地図を重ね合わせるかなりややこしい作業が必要で、手間とコストを考えると、断念すると思いますね。
そして適切な音声案内。地図を一々確認しなくても行き届いた音声ナビゲーションがあるのは、魅力的です。我々が支援するデマンド交通は最大効率を図りますので、"乗せたら次、降ろしたら次"というように乗客の乗り降りの展開が早いのです。そんななかでも、ドライバーにはとにかく運転に集中してほしい。地図に気を取られ過ぎず運転できるのは、安全運転のうえでもプラスですね」
音声案内機能に関しては、多くの方から高評価をいただいています。
「『SAVS』の方でも予約・乗車・降車などを音声で知らせてはいるのですが、クライアントからは送迎時のより細かな音声ナビを求める声は多く挙がっており、我々としてもそこは課題と捉えていました。『LBS SDK』導入によって、そうした期待に応えられることを嬉しく思います」

利用にあたって、ドライバーは端末さえあればいい

シンプルで使いやすいUI/UXが
現場の信頼を獲得

「Piomatix LBS SDK」導入による貴社内の反応はどういったものでしたか?
「概ね好意的です。やはり技術的にすんなりと『SAVS』に組み込めたことが大きかったですね。そしてドライバー思いのUI/UXも好評です。そこは弊社でもとてもこだわりを持っていて、できるだけシンプルで誰でも使いやすいことを第一に考え、デザイン・操作性を設計しています。『LBS SDK』の導入は、こうした点でも弊社のサービスの質を上げてくれるものと考えています」
貴社のクライアントからの反応はいかがでしょう?
「実はまだ公表していません。プレスリリースを経て順次お伝えしていく予定です。音声案内に優れたカーナビ機能の搭載を望む声は多かったので、みなさん喜んでくれるはずですし、今後自治体の『SAVS』導入もさらに進めていきやすくなるだろうと考えています」

移動の未来を支える
交通プラットフォームを目指して

貴社の今後の展望をお聞かせください。
「『SAVS』を更に普及していきたいですね。交通のプラットフォームとして皆さんが当たり前のように『SAVS』を利用する、そんな未来が実現するよう、頑張っていきたいです。そのためにもサービスの質の向上には常に尽力していて、今回の導入もその一環ですし、『LBS SDK』のさらなる進化にも期待しています」
スマートモビリティ社会の到来に向けて、『SAVS』の可能性は果てしないものがあると思います。
「MaaS(Mobility as a Service)という概念が注目される中で、私たちのようなプラットフォームが社会全体の移動インフラの一部となり、より便利で持続可能な社会づくりに貢献できればと願っています」

「Piomatix LBS SDK」は、直感的な操作性と高度なナビゲーション性能を両立した、業務用アプリ向けのカーナビゲーション開発キットです。豊富な機能と柔軟なカスタマイズ性により、ドライバーの走行をより安全・快適にサポートすると同時に、管理業務の効率化にも貢献します。

今後もお客様からのフィードバックを活かしながら、モビリティ業界の多様なニーズに応えるべく、機能の拡充と品質向上に努めてまいります。ドライバーの支援やモビリティサービスの質の向上をご検討中の企業様は、ぜひ「Piomatix LBS SDK」の導入をご検討ください。

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