プロダクトデザイナー

ライフスタイルを理解し
世界中に好まれるデザインを創り出す
プロダクトデザイナー | 堀内

デザインした製品

AVH-200EX/A205BT(2017年) ※海外向けモデル

世界的にディスプレイオーディオの需要が高まる中、新興国のユーザーをはじめ、より多くの人の手に取ってもらえることを目的としたグローバルモデル。スマートフォンとの連携で、様々な機能を車内でもシームレスに使用できる。先進性や使いやすさを追究したデザインにより、ユーザーに快適なカーライフを提供する。

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プロダクトデザインについて

先進性の追究がデザインの核

この製品のデザインの最大の特徴は、ピクトが浮かび上がるように光るホームキーです。ただ音楽が聴けるだけでなく、情報機器として日々目まぐるしい速さで進化するカーオーディオ市場において、製品に求められる先進性を惹きの強いデザインで表現することがとても重要だと考えています。このホームキーは消灯時にはピクトが見えない黒色のシックな佇まいですが、点灯時には大きく表情を変え、ユーザーに驚きを与えます。多彩な製品が並ぶ海外の市場でも、一歩先の未来感を持つ“パイオニアらしさ”が一目で伝わるデザインを目指しました。

世界中の人が利用する製品をデザインする上では、海外の嗜好を的確に読み取らなければなりません。先進性と一言で言っても、各国のユーザーが考えるイメージは千差万別です。落ち着いたデザインを好む地域もあれば、逆に派手で目立つものを求める地域もあるので頭を悩ませながらスケッチを描いています。
デザインのプロセスでは、スケッチの段階で何度も現地の意見を吸い上げ、反映し、形に落とし込んでいきます。今回のホームキーも様々な意見を聞いていく中で採用された、先進性の新たな表現手法です。
各国の価値観やライフスタイルを理解、尊重しながら、異なる意見を一つの形に具現化することがデザイナーの役割であり、大きなやりがいのある部分だと感じています。

この新しい表現を実現するために、設計側との折衝も繰り返し行いました。デザインモックではうまく実現できても、量産品で同じようにできるとは限りません。ホームキーを如何に意図通りに光らせられるか、ピクトの大きさや深さまで徹底的にこだわり、設計スタッフに何度も試作を作成してもらいました。
カーオーディオのように車に組み込む製品には安全性など数多くの制約があるので、互いに協力しながら開発を進めたことで、納得のいく製品に仕上がりました。

高いモチベーションでデザインできる環境

パイオニアのプロダクトデザインの多くはコンペ形式で創出されるため、年齢や経験に関係なく誰にでもチャンスがある環境です。私は中途入社なのですが、これまでに勤めた会社では一つの製品を一人の担当者が全て手がけるという開発の進め方だったため、コンペで切磋琢磨しながらのデザイン作業はとても刺激になっていて毎回新鮮な気持ちでデザインができています。チームで進めることで、自分では思いもよらなかった発想が生まれたり、アイデアの幅が広がりデザインのレベルアップにつながっています。
またデザイン部には常に新しい挑戦をしようという文化が根付いており、通常の製品のデザイン業務以外にも、毎年新たな製品のアイデアを提案する機会があります。この活動はプロダクトチーム、UIチームなどの垣根を越えてこれまでにない体験やデザインを生み出すことができる、魅力ある場だと思います。デザイナーが一丸となり新しい価値を提案できる社風なので、日々感性を磨きチャレンジをしていくことを心がけています。

My favorites

腕時計

高いものはありませんが、好みの腕時計を集めています。特にお気に入りなのがこの時計です。ステンレスのケースとデジタル文字のみで構成されている潔さにとても惹かれています。文字が大きいのでパッと時間が視認でき、仕事でも重宝しています。

ナノブロック

昔から小さいものを集めたり作ったりするのが好きだったのですが、玩具メーカーに勤めている時から少しずつ揃えています。たくさん種類があるのでいつかは全て揃えたいですね。手を動かしていると無心になれるので、アイデアに悩んでいる時によく作っています。

バックパック

仕事でもプライベートでもパックパックをよく使っていて、耐久性のあるもの、軽いものなどシーンに合わせています。仕事ではKLETTERWERKSのバックパックを使っていますが、丈夫で、背負ったときに中の荷物に合わせて包みこんでくれるのでとても安心感があります。

Profile

デザイン工学部 プロダクトデザイン学科専攻

2016年パイオニア入社
プロダクトデザイン業務に携わる
主に手掛けた製品は、海外向けディスプレイオーディオや車載スピーカー等