プロダクトデザイナー

ユーザーに響くメッセージを
デザインに込める
プロダクトデザイナー | 松林

デザインした製品

サイバーナビ - 車種専用大画面シリーズ(2016年)

カーナビの大画面化が望まれる中、インテリアパーツごと交換する事により従来のDIN規格では不可能であった大画面サイズ(10インチ)を実現。車種別に最適化された先進的なデザインと快適な操作性を提供し、カーライフ全般をサポートする。従来のカーナビゲーションにはできなかったネットワーク連携による機能を搭載。

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プロダクトデザインについて

コックピットをグレードアップ

今回のデザイン依頼を受けた際、ナビを中心に車のコックピットがグレードアップするような存在感を目指しました。車室内を意思を持って浸食するようなポリゴン形状やシルバーのアイライン、幾何学模様のイルミネーションが織りなすSF映画のようなデザインイメージで、サイバーナビの先進性を表現しています。

このような世界観を表現するために、細かい部分の作り込みも非常に重要と考えています。ポリゴン形状が際立つよう、継ぎ目のない静電タッチボタンを採用しています。また、幾何学模様のイルミネーションにおいては試作を繰り返し作成し、イメージ通りに光るよう粘り強く検討しました。このように細部まで徹底的にこだわり作りこむことでユーザーに感動してもらえるモノづくりができるのだと考えています。常にユーザーの気持ちを想像することが製品のクオリティを支えています。

さらに今回のモデルは車種別専用モデルということもあり、実際に車をスタジオに持ち込み、設計者とデザイナーが3Dデータを作成していくというプロセスをとっています。これによりデザイナーの意図する形状や、車に組み込んだ際の使いやすさを考慮した高い次元での製品開発を行うことができました。

体験を想起させるデザイン

我々の仕事では様々な要素を自分の中で解釈し、製品に適した形にすることが求められます。特に新しいカテゴリーの製品においては過去のデザインの中に答えが転がっているわけではありません。そんな時はユーザーの生活に思いを馳せ、曖昧なイメージを少しづつ具現化していきます。
私はプロダクトデザインにはメッセージ性が必要だと思っています。「その製品がユーザーにどんな体験をもたらすのか」を想起させることがデザインの重要な役割のひとつであるからです。

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デザイナーが自ら起こしたメーカーのテントです。革新的なアイデアを採用する姿勢は見習うべきものがあります。使うことで作り手の配慮を実感することができるのもアウトドア用品の楽しみのひとつです。

Profile

芸術学部
デザイン科 インダストリアルデザインコース専攻

2012年パイオニア入社
プロダクトデザインの業務に携わる
主に手掛けた製品は、サイバーナビ(車種専用大画面)、車載スピーカー、DJ機器等