2012年技術論文

1.ARと画像認識を搭載したナビゲーションシステムの開発

廣瀬智博、山崎理、伊藤宏平、高橋克彦、市原直彦

【要旨】

2011年5月下旬に「ARスカウターモード」を搭載した「サイバーナビ」を発売した。「ARスカウターモード」は、前方を向いた一台のカメラの映像を、独自のソフトウェアによる画像 認識技術でリアルタイムに解析し、ナビゲーションの情報と連携して表示する機能である。現実の 風景に必要な情報を重ねて表示することで、わかりやすい表示を実現している。ここでは、搭載し た画像認識技術の「前方車両発進検知」「赤信号検知」「レーン移動検知表示」「車間距離インジ ケータ表示」と、AR技術を用いた「誘導」「3Dランドマーク表示」について解説する。

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2.磁界共鳴方式電力伝送用低損失アンテナの検討

藤枝智之、鈴木雅美

【要旨】

我々は磁界共鳴方式を用いたワイヤレス電力伝送システムの開発に取り組んでいる。 システム実現には電源回路、整合回路、受電回路などの電気回路技術、空間と電力をやり取りする ためのアンテナ技術が必要であり本報告ではアンテナ技術に焦点を当て論じる。磁界共鳴方式ワイヤレス電力伝送に用いられるアンテナには高Q値が要求される。この方式は共振現象を利用するこ とでアンテナ間ギャップが大きく結合が弱くなり送電効率が悪化するような場合においても高Q値 アンテナを用いることで効率悪化を防ぎ伝送距離を大きく取れることを特徴としている。このこと は古くから知られている電磁誘導方式では10 cm程度が実用的な伝送距離範囲であるが、磁界共鳴 方式では2 mもの伝送が可能との発表もありその応用範囲の広さに注目が集まっていることにうか がい知れる。本報告では磁界共鳴方式に用いるアンテナにて高Q値を実現するための要件を電磁界 シミュレーションにて検討し実験により確認を行った。これにより得られた知見に基づき来るべき EV(電気自動車)に向け、薄型化したアンテナを試作し実験にて検証した。

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3.熱記録方式による高密度ディスクマスタリングの開発

村上重則、山岡信樹、松川真、菅原幸浩

【要旨】

次世代の光ディスクには100 GB/面を超える高密度・大容量化が期待されている。この高密度光ディスク製作において、マスタリングは重要な技術課題である。高密度光ディスクのマスタリング方法として、短波長レーザーを用いたフォトレジスト露光、電子線を用いた露光、熱記録などが提案されているが、我々は熱記録という方式を選択した。この熱記録の方式を用い容量250 GB/面の原盤作製、さらにソリッドイマージョンレンズ(SIL)搭載システムを用いて容量 100 GB/面相当のROM型ディスクの実現可能性を確認した。

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4.色のクラスタリングを用いた指差し方向認識

浅野秀胤、永易武、織茂達也、寺林賢司、太田睦、梅田和昇

【要旨】

複数カメラの映像から指差し方向を認識する手法を提案する。従来の手法で問題となっていた操作位置の制限や肌色の限定などを外し、色のクラスタリングと形状解析によって、安定的な指差し方向認識が実現できた。本手法は、人が何も持たずに身振り・手振りだけで機器を操作するジェスチャインタフェースに有効である。本提案はViEW2011で発表済である。

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5.小型レーザー血流センサーの開発

郷間雅樹、森俊太郎、伊藤敦也、橋本晋弥、石原博幸、立石潔、木村義則

【要旨】

我々は光ディスクシステムで培った光ピックアップや半導体レーザーの技術を応用し、生体の末梢血流量を計測する小型レーザー血流センサーの開発を行っている。我々の開発した血流センサーの特長は、小型・ウェアラブルかつ体動によるノイズフリーであり、これまで考えられなかった運動時や日常生活などの動的環境下において安定した血流計測が可能となった。本論文では血流センサーの概要とその計測例として基本的なデータを用いて紹介する。

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