2011年技術論文

1.EVの走行可能範囲を予測するナビシステム

安士光男、福田達也、大澤進、藤井馨一郎

【要旨】

EVでは航続距離が短いという課題を抱えていることから、バッテリーの性能向上の他にも様々な方法で課題解決を図ろうとしている。例えばナビゲーションには走行可能範囲を案内することや目的地までの消費電力を予測することが望まれている。EVの走行可能範囲は、バッテリー残量、道路の状態、車の状態、運転行動に依存する。そこで本論文ではモデル式を作成し、走行可能範囲を予測するシステムを開発した。このプログラムは、車両側よりバッテリー残量情報と車両の速度、加速度を取得し、予めシステムに入力した車重などのデータと合わせて走行抵抗等を計算し、走行可能距離を推測する。またこのプログラムの有効性を実験的に検証する。

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2.超高感度HEED-HARPカメラの特長と、
それを生かしたアプリケーション

針谷真人、佐藤貴伸、田中亮太、根岸伸安、村上浩之、渡辺温、横田裕士

【要旨】

現在、パイオニアが開発したHEED(High-efficiency Electron Emission Device)と超高感度光電変換膜であるHARP(High-gain Avalanche Rushing amorphous Photoconductor)を組み合わせた撮像板を用いたHEED-HARPカメラの開発を行っている。HEED-HARPカメラは既存の超高感度カメラにはない特長を持っており、高感度カメラが必要とされながら今まで実現出来なかった用途への応用が期待されている。本論文ではHEED-HARPカメラの特長と合わせて、それらを生かしたアプリケーションの紹介をする。

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3.フーリエ変換を用いた小さな手振りの検出

浅野秀胤、織茂達也、高橋真人、寺林賢司、太田睦、梅田和昇

【要旨】

人が何も持たずに、身振り・手振りのみで機器を操作するジェスチャインタフェースは、従来の方式では操作位置が大きく制限され、大仰な身振りを強いるなど課題は大きかった。本研究では小さな手振りで部屋のどこからでも機器を操作する方式を実現した。なお、本稿はViEW2010で発表済である。

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4.LSI上に一体集積したMEMS

矢部友崇、三村泰弘、立石潔、高橋宏和、尾上篤

【要旨】

高性能な高周波LSIとMEMSプロセスによるマイクロコイルを融合させることができれば、これからの無線通信分野や超高感度容量センサーなどを実現するための重要技術の一つである。筆者らは小型ながら大きなQ値と大きなインダクタンス値を持つ直径234 μmのマイクロコイルをMEMSの作製技術を利用することで実現した。MEMSコイルの設計は3次元電磁界シミュレーションで行った。さらに設計したMEMSコイルをLSI基板上に立体的に浮かせた配置で一体集積し、GHz帯の発振器の基礎的な動作に成功した。本稿ではこれらの結果を示す。

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5.製品の写真撮影を「CG化と一元管理」で
コスト・時間の大幅効率化が可能に

有賀敏幸、山本光彦、片山清美、小林包幸

【要旨】

(株)パイオニアメディアクリエイツ(以下、PMC)では、販促物や製品のパッケージに使用する製品写真を、従来のモックアップ/試作品等を用いた写真撮影から3DCG(3-Dimentional Computer Graphics)による制作を進めている。近年、設計スパンの短縮や海外設計モデルの増加で、写真撮影用サンプルが急な設計変更によって量産モデルと違ってしまったり、「モックアップ」等、サンプルそのものの入手が時間的に難しくなり、写真が日程に間に合わないケースが多くなっている。PMCは、約3年前より、主にカーオーディオやカーナビゲーションなどのパッケージ用製品写真を3DCGに切り替えることを開始した。現在では、カースピーカーのパッケージやカーAV製品の海外向けカタログ、ホームAV製品のカタログやプロモーション用写真にも3DCG化が進んでいる。特に、独自の開発技術では無いが、3DCGとその制作のプロセスを従来の写真撮影のプロセスと重ね合わせて特徴と優位性を解説する。

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