社員紹介 Vol.4東北パイオニア株式会社

ものづくりを支える
プロフェッショナル

1966年に創業した東北パイオニア株式会社は、車載製品を中心として様々な製品を世に届けてきました。
その実績を活かし、ODM/EMSビジネスを提供する事業部として2019年に独立したのが
「ものづくりソリューション事業部」です。そこで働く社員をご紹介致します。

Vol.4

東北パイオニア株式会社
外販事業統括部

ものづくりソリューション事業部
技術部 技術一課 
あい 和彦

<経歴>

2002年入社

CDメカニズム/カップホルダーメカニズムの電気設計を担当

2012年~

車載ナビゲーションの電気設計を担当

2016年~

ヘッドアップディスプレイ駆動メカニズムのプロジェクトリーダー

2019年~

福祉機器向け操作ユニットODMのプロジェクトリーダー

ヘッドアップディスプレイのメカニズム開発

VE提案も受け入れられ、順調なスタート

欧州を中心に搭載が進むヘッドアップディスプレイ。車の安全性が求められる今、市場は拡大を続けている。東北パイオニアはヘッドアップディスプレイ駆動メカニズム (ディスプレイの展開/格納を行う) を供給するサプライヤーとして、海外メーカーからの受注をいくつも獲得してきた。その中の重要な案件においてプロジェクトリーダーを担ったのが會田だった。

「お客様はヘッドアップディスプレイの量産経験を持つ、大手メーカーでした。東北パイオニアは、ヘッドアップディスプレイの駆動メカニズムを開発した経験を活かし “DCモータを活用したコストダウン提案” を行い、お客様からの合意を得ていました。順調なスタートだったと思います。」

DCモータを活用することで関連部品のコストを7割ほど削減できる見立てとなる。お客様はステッピングモータを使った開発は経験していたものの、DCモータは初めてのこと。會田はDCモータの扱いについて、お客様へ丁寧に説明を行った。

DCモータを活用したコストダウンについて詳細はこちらからご覧いただけます。

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エンジニアとして

未経験領域の検証に挑む

開発を始めて数か月が経過したころ、お客様からモータの仕様を変えてほしいと要求が入る。お客様の製品コストダウンを目的として、部品点数を減らすべく『駆動メカニズムに車のバッテリーから “直接” 電源を供給したい』との内容だった。

「お客様の目指すことは理解できました。しかし、私たちが想定していた入力電圧は6~7ボルトだったのに対し、要求されたのは7~18ボルト。非常に広い範囲で要求仕様を満たす必要があることを意味します。これまでに経験したことのないレベルでした。だからこそ、しっかり検証してみたいと思いました。」

會田は早速、モータメーカーとのやり取りを開始した。広範囲の電圧に対応するモータを作ることは可能だと分かったが、完全カスタム仕様が前提となる。それでは製品のターゲットコストを大きく上回ってしまうばかりか、ほぼ完成に近づいていた仕様を一から見直さねばならないと判明したのだ。日程が遅れれば、車両メーカーの開発にも影響を及ぼすことになる。

プロジェクトリーダーとして

常に全体最適を考える

「プロジェクト全体を考えた結果、モータの仕様を変更するのが現実的ではないと、お客様へ説明することに決めました。それがベストだと考えました。」

新しい開発の可能性を追いかけるエンジニアとしては苦渋の選択だったが、プロジェクトリーダーとして全体を配慮しての対応だった。
會田は、お客様が納得できるようプロジェクトチーム一丸となって検証データの整理を進めた。海外のお客様だったため、英語でのコミュニケーションが必須となる。情報を的確にお伝えするべく、図やグラフを用いた分かりやすい資料を準備した。

「チームでまとめた資料を使い、お客様に状況を説明しました。モータの仕様を変えることによる製品仕様の変更ボリュームや日程感をお客様も理解してくださり、モータの仕様は変えずに開発を進めるということでご納得いただけました。」

お客様からの要求仕様を実現することは、供給側にとって重要なミッションだ。しかしプロジェクトリーダーである會田には、一つひとつの要求を実現することだけではなく、プロジェクト全体のコントロールも求められている。

「お客様からの要求が、革新的な技術の開発に繋がる可能性は大いにあります。だからこそ難しいと思われる要求も前向きに検証する姿勢は大切にしています。それと同時に、プロジェクト全体を見渡した時に “要求に応えることはできない” と判断した場合は、お客様にご納得いただける説明を行うこともリーダーとしてのミッションだと思うのです。」

“新しい可能性も模索しながら、プロジェクトの全体最適を実現する”

エンジニアとしての初心を忘れずに、プロジェクトリーダーの挑戦は続く。