研究開発

フレキシブル有機ELテールランプ&ターンシグナル

LED照明は「点光源」で強い光を発しますが、有機EL照明は「面光源」を特徴として面内均一性に優れた良質な発光が得られるため、次世代照明として車載用にも期待されています。
これまでの硬いガラス基板を用いた有機EL照明は用途に制限がありました。そこで当社は、基板の素材をガラスから樹脂フィルムに代えることによって、より「薄く」、「軽く」、「曲げられる(フレキシブルな)」特徴を実現し、デザインの自由度を各段に向上できる有機EL照明の開発に取り組んできました。

「ガラス基板を用いた有機EL」と「樹脂フィルム基板を用いた有機EL」の比較

有機ELは、1ミクロン以下の非常に薄い有機層をプラスとマイナスの電極で挟んだ構成からなり、電極から電流を流すことにより発光します。しかし有機ELは水分に弱いため、ガラス基板と比較して水分を通しやすい樹脂フィルム基板を使用する場合には、“バリア層”と呼ばれる、水分の侵入を防ぐための機能層を設ける必要があります。
当社は、ガラスと同様な材料からなる無機薄膜をベースに用い、構成やプロセスを工夫することにより、信頼性が高く、かつ曲げられるバリア層を開発しました。また、封止側にも同様な技術を用いることで、高いフレキシブル性の確保に成功しました。

フレキシブル有機ELテールランプ&ターンシグナル試作品

単体の有機EL照明パネル

アンバー

曲げた状態

このたび当社で開発した「曲げられる(フレキシブルな)」有機EL照明を応用し、車載用のテールランプ&ターンシグナルを試作しました。複数枚の赤とアンバーの有機EL照明パネルにより、オリジナルのデザインを構成しています。パネルはすべて同一形状ですが、各々配置や曲げ方に変化を持たせることにより、多様な形状を作り出しています。さらに実使用の観点からも改善を図っており、車載用部品に要求される水準に迫る寿命性能も実現しています。

今後、フレキシブル有機ELテールランプの実用化に向けては、コニカミノルタ株式会社とパイオニア株式会社との合弁会社であるコニカミノルタパイオニアOLED株式会社が開発を進めていく計画です。