これまでのサイバーナビは、得られる情報は確実で信頼できるのだが、膨大な情報を処理するため、その処理速度はお世辞にも速いとは言えず、ルートが表示されるまでに時間がかかっていた。正直言って、タッチパネルのスクロールの反応速度も、鈍いというレベルに留まっていたと思う。しかし、それが今回実機を触ってみて、そのスピードには驚かされた。処理速度もレスポンスも圧倒的に速いのである。
静電容量式のタッチパネルを採用したことで、スマホのような操作を実現し、使いやすさを向上させたことは言うまでもない。しかしそれ以上に、今までになかった操作方法を実現できることの方がメリットが大きいのではないか。しかもそのレスポンスや追従性はとてもなめらかで小気味良い。
そして、操作レスポンスの高速化だけではなく、速くなったのはルート探索も同じである。ルートの選択肢が多い目的地を選んでみても、文字通り間髪入れずに最適なルートの候補を表示。さらに一般道優先や距離優先といった6つの候補ルートもほぼ同時に表示。これまでは、おすすめルートが探索された後、少し時間が経ってから他の候補ルートが表示されていたので、このルート探索のスピードアップには素直に驚かされる。
カタログ値ではCPUの処理速度は従来の3倍とのことだが、体感としては3倍以上の速さを感じると言っても過言ではない。