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音の雑学大事典
第2章 音のちから
高周波と生命の活性化

例えば、お酒を醸造している時にモーツアルトを流したら、より熟成され、まろやかな味になった。トマトにモーツアルトを聴かせたら、甘みが増した。牛に聴かせると、美味しい牛乳ができた。ニワトリに聴かせたら、ケンカが少なくなり、産む卵の量が増えた…。例をあげればキリがありません。クラシック界の巨匠であるモーツアルトの音楽は、あちらこちらでモテモテなのです。人間で言えば、免疫力や脳内エネルギーが高まる、やる気や元気が回復する、心が安らぐなど様々な効果があると言われています。バラだって、もしかしたら…ですよね。

では、なぜ、モーツアルトなのでしょう。

人間が聴こえる音は約20~2万ヘルツ。中でも8000ヘルツ以上の高周波音は、脳を活性化させる効果があると言われています。クラシック音楽、とりわけモーツアルトの音楽には、この8000ヘルツ以上の高周波音が多く含まれているのです。

そして、もうひとつ。モーツアルトの音楽には、「1/f(エフブンノイチ)ゆらぎ」という音色が含まれているとか。1/fゆらぎは、川のせせらぎや波の音など心地よい自然界の音がもつもので、クラシック音楽や人気のある音楽を調べると、この1/fゆらぎに近い自然な音色になっていることが知られています。


そうです、高周波音と1/fゆらぎを兼ね備えたモーツアルトの音楽は、まさにイキイキと癒しの王様、というわけなのです。そして、人間に効くのなら、動物や野菜にも…と考えるのは自然の流れ。しかも実際、効果があるとされているのですから「ううむ」と 感心するほかありません。

ただ、なぜ、モーツアルトがこのような音楽を創りだせたのか…は、謎のままです。

どうですか?あなたも早速、その神秘をイメージしながらモーツアルトの調べに耳を傾けてみては。仕事や家事、勉強がぐっとはかどるかもしれませんよ。

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