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音の雑学大事典
第1章 音のひみつ
動物に聞こえる音、聞こえない音

犬笛は、人間には聞こえない高い周波数を発するものから、聞き取れる範囲の周波数帯のものまで、さまざまなタイプがあります。また、最大で数キロ先まで届く効果が見込めるものもあり、離れた位置から犬を訓練するのに役立ちます。人間の可聴周波数は約20~2万Hz、それに比べ犬は約65~5万Hzと広く、この可聴周波数帯の違いを利用し、いくつものミステリー小説や、映画などが創られてきました。たとえば、誘拐された少女が、犯人たちに気づかれることなく、犬笛を吹き、自分の居場所を犬に知らせる…といったように、人間には聞こえないのに、犬には聞こえるという犬笛の特徴が、トリックの鍵になっています。

もちろん、犬と人間だけでなく、動物では聞こえる周波数が異なります。たとえば、コウモリやイルカは超音波を発して、その反射音から物の形や距離を測ったりするエコーロケーションを行っています。コウモリが暗闇の洞窟をぶつかることなく飛べるのも、このおかげなんですね。また、コウモリは目の代わりに、口から超音波を発し、その反射音から餌を特定し、捕獲に利用します。このとき、餌となる蛾は、その超音波を感じて逃げるようです。
餌の動きを感知するしくみはドップラ効果を利用しています。ドップラ効果とは、救急車のように、一定の周波数の音を発していても、近づくときは高く、遠ざかるにつれて低く聞こえる性質で、この周波数の変化量から餌の移動状況を予測できます。


同じ水中で暮らすイルカと魚でも、音に対する感度がかなり違います。150~15万Hzという超音波を使うイルカに比べ、魚の可聴周波数帯は50~5000Hzと狭く、側線という体表面で主に低周波数を感じ、人がうるさいと感じるくらいの音圧でないと聞こえないといわれています。

こうした可聴周波数の違いをもっといろいろな方面で利用することもできそうです。たとえば、蚊は超音波を嫌うため、超音波を発する風鈴などができれば、火や薬品を使わない安全で快適な蚊よけができるかもしれませんね。

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