carrozzeria carnavigation history 1990 - 2023

⾏き先は車室内に積み込んだ厚い紙地図で確認するのが当たり前だった当時。遥か上空、⾼度21,000kmの⼈工衛星からの電波を受信して、モニターの地図上にリアルタイムでクルマの位置を表示する夢のような世界を現実にした、カロッツェリア「AVIC-1」。｢道は星に聞く。」というフレーズのもと、世界初の市販GPS(Global Positioning System）ナビゲーションの誕生である。

携帯電話やパソコンが普及するようになり、カーナビもそれらの商品に並んで“欲しいもの” に挙げられ始めた。当時のカーナビは、“ カーオーディオと組合わせる”のが常識。しかしカロッツェリアは、“ A/V/Nを⼀台で” という新発想の具現化を⽬指した。TV、CD、FM/AM、カセット、アンプなどのAV能力を凝縮するため、各分野の技術を結集。様々な技術とアイデアを注ぎ込み、より魅力的な商品へと進化させた。

データの記憶媒体として、主にCD-ROMが採用されていた当時のカーナビ。その中で、家庭⽤のDVDプレイヤーが登場したわずか1年後の1997年、世界で初めてDVD-ROMを採用したカーナビゲーション「AVIC-D909」を発売。約7.5倍のデータ容量と約10倍の伝送速度が可能にしたのは、多彩な地図描画や情報量の大幅な拡充など、カーナビ能力の⾶躍的な進化であった。

パソコンや携帯電話と同様に、能力の向上や多機能化が進む反面、“ カーナビは難しいもの”という見⽅が常識となっていた。それを覆したのが、この年に誕生した楽ナビ。「どちらまで行きますか？」。業界初、カーナビが行き先を聞いてくる⾳声操作を実現し“ やさしく操作できる高性能カーナビ”としての一歩を踏み出した。

楽ナビ

携帯電話のデジタル化が進み、様々な通信サービスが開始されたこの年。カーナビに収録された情報に留まらず、“通信”に対応し、膨⼤な外部情報とつながることで新たな価値提供を実現する未来型カーナビゲーションが誕生した。それが、“走る実験室”と称され、道を切り拓くというカロッツェリアの使命を受け継ぐ「サイバーナビ」。

DVD CYBER NAVI

「カーナビは難しい」。その印象を払拭するには時間が必要だった。そこで楽ナビは、「よく使う機能こそ、簡単に操作できるべき」と考え、目的地の探索に着目。当時としては珍しい、複雑な操作をすることなくワンタッチで⾏き先を探すメニューが表示できる「お出かけボタン」を開発。“誰もが迷わず使えること”。この発想が⾼性能なカーナビを親しみやすいものへと変化させた。

DVD-ROM搭載機が増え、誰もがカーナビは完成形に辿り着いたと思い始めた当時、情報は“読みとるもの”だった。しかしその状況にとどまることなく、大容量かつ読み書き可能なHDDをいち早く搭載した世界初のカーナビゲーション「AVIC-H09」が誕⽣。地図描写やカーナビ能力に⾶躍的な進化をもたらし、さらに“カーナビに⾳楽を蓄える”という斬新な発想で常識を覆した。

HDD CYBER NAVI

普及率が徐々に高まっていたとはいえ、当時のカーナビはまだまだ⼿の届きにくい存在だった。しかし⽣産プロセスのすべてをゼロベースで見直すことで、大幅なコストダウンを実現。シンプルな操作感に加え、クルマにカーナビをつけるということが価値なのではなく、カーナビを使って家族で出かけることが楽しい、という新価値を提案し、カーナビとしては異例の大ヒットを記録した。

DVD楽ナビ

当時のカーナビは、HDDやDVD-ROMなどに収録された情報だけでナビゲートしていたため、「まさにその時、その場所」といったリアルな状況と合致しない場合もあった。“リアルタイムな情報を、ドライバーシートにいながら使いこなす” スマートなドライブを実現するというコンセプトのもと、誕⽣したAirNavi「AVIC-T1」。後に確立される「通信を利用して最新情報をドライブに活用する」というスタイルの先駆けとなった。

Air Navi

「クルマは単なる移動手段」、「渋滞はやっぱり退屈」というのが当時の常識。せっかく家族で出かけても、⽬的地に着くまでに⾞室内のテンションが下がってしまう、ということも。そんな状況を変えたのが、新しい楽ナビ。新提案のお⼦様専用モニター（キッズモニ）の登場により、クルマを “前でカーナビ、後ろでムービー”という家族が楽しむ空間へといち早く変貌させ、新しい常識を作った。

DVD楽ナビ

インターネットの普及により、様々な情報を⾃由に手に入れられるようになった現実の⼀方で、“カーナビはクルマの中だけで使うもの”という固定観念は、まだ⾊濃く残っていた。しかしサイバーナビは頭脳部分を本体部から⾃在に脱着させることで、クルマとホームをシームレスにつなぐという新たなシーンを現実にした。

エージェントCYBER NAVI HDD

“楽”なだけでなく、“楽しい”のが楽ナビ。地図をメモリーして、DVDの映画を楽しむ。⾳楽CDをメモリーして好きな曲をいつでも楽しむ。当時、DVDナビとしては画期的な「メモリー機能」により、お出かけすることがもっと楽しくなった。

DVD楽ナビ

多くのユーザーに認知され、アイデンティティを確立しつつあった楽ナビ。しかし、「⾼性能を使いやすく」というコンセプトをさらに追求し、使いやすさだけでなく性能も常に進化し続けてきた。HDDを採用することで、データ容量が充実することはもちろん、CD録⾳（ミュージックサーバー）も実現し、ドライブにおける「ラク」と「楽しい」をより⾼い次元へと引き上げた。

Raku-Navi

「情報をシェアする」ということがまだままならなった2006年。カロッツェリアはドライバーの経験や知識の共有を最⼤化することで、情報精度をさらに⾼めていくという、次世代基幹ビジョン「スマートループ」を提唱。参加者全員で情報を利用する、という⾰新的な価値をいち早く実現し、来たる情報社会への対応を確立した。

エージェントCYBER NAVI

誰もが同じものを使う時代が変わり始め、コーヒーショップのカスタムオーダーやケータイのデコレーション等、「自分用にカスタマイズする」ことへのニーズが高まっていた。カーナビにもその流れを持ち込んだ楽ナビ。決まりきった使い方しかできないのではなく、インターフェースやイルミネーションカラーなどを好みで選べる「マイセットアップ」を採用。誰かと同じではない、“自分仕様のカーナビ”を実現し、よりドライバーにとって身近な存在へと進化した。

エージェントCYBER NAVI

携帯電話やパソコンで気になる情報を見つけても、カーナビにそれを反映するには、また一から⼊力や探索を行う必要があった。それでは、出かけようというモチベーションもダウンしてしまう。そこでカロッツェリアは、通信を利用してケータイサイト、PCサイト、カーナビサイトからリアルタイムな情報が手軽に手に入り、Air Naviにダウンロードしてドライブに活用できるスタイルを構築。カーナビに、“お出かけしたい気持ちを引き出す情報端末”という新たな一面をもたらした。

AIR NAVI

子供の送り迎えやちょっとした買い物など、生活の中でクルマを利用する機会が増える一方、「クルマでは遠出をめったにしないから、カーナビは必要ない」という既成概念が、当時まだ多くのドライバーをとらえていた。カロッツェリアは時代にフィットするものを追求し、“日常のドライブでも活躍するカーナビ”という新しいコンセプトを提案。そうして生まれた楽ナビLiteは、カーナビの存在意義に⼀石を投じ、その可能性を拡大した。

Raku-Navi Lite

街は日々変化しているにもかかわらず、カーナビの情報はどんどん古くなっていく。でもそれが当たり前。そんな固定観念から脱却すべく、“最新情報を手間なくチャージしていく”という新発想を提案。お出かけ前に地図や天気、渋滞などのリアルな情報を取得することでより快適なドライブへと導き、最新情報があることの利便性をより広く提案し続けた。

Raku-Navi

経済的な不況が続く中、⽐較的安価なポータブルナビゲーションに⼈気が集まっていた当時。Air Naviは、ポータブルナビとしては初めて毎月の地図更新を実現した。「地図の重要性」をあらためて伝達するとともに、基本性能にも徹底的にこだわることで、ポータブルナビの価値をそれまで以上の⾼みへと押し上げた。

AIR NAVI

⻑年にわたり、“リアリティ”を追求してきたカーナビの地図表示だが、どうしても現実そのものとの間には埋められないギャップがあった。しかし、ついに地図表示だけでは得られなかった“リアル”をサイバーナビが獲得。独自の「AR」技術を用い、⾛行中のリアルな実写映像に誘導情報を重ね、周囲の状況も検知してドライバーにお知らせする。単なるナビゲーターを超越した「リアルドライブマネジメントシステム」により、新たな時代のカーナビが幕を開けた。

CYBER NAVI

環境への取組みが社会問題となり、⾃動⾞メーカーからはEVが発売され、注目を集め始めていた。カロッツェリアも、来るべきEV時代に先駆け、EV用プロダクトを開発。電力消費量を細かく計算することで電力費を抑える効率的なルートを提案。「エコ」という概念を、より具体的な機能としていち早くカタチにした。

それまでになかった“リアル”を現実にしたサイバーナビ。2012年、サイバーナビはさらなる未来の扉を開いた。従来のカーナビ誘導を一変し、常に前を向いたまま運転に集中できる「AR HUD（ヘッドアップディスプレイ）」を提案した。⽬の前に広がる現実の⾵景上に、厳選した情報のみを浮かべ重ねることで、より⾼度な安⼼・快適が実現。理想的なドライブ環境をもたらし、一歩先行く“近未来ドライブ”の幕開けとなった。

CYBER NAVI

ドライブ中のあらゆる環境を鑑みながら、「いつでも誰でも安⼼して使える」ことを⽬指し、シリーズ累計300万台を達成した楽ナビ。よりたしかな安心・安全をもたらすため、ドライバーのジェスチャーにカーナビが反応し、したいことに⼿間なく応えるという新スタイルを提案。“⼈に使われるカーナビ”から“⼈を待ち受けるカーナビ”へと進化した。

楽NAVI

ポータブルナビゲーションの性能は年々向上していたものの、ポータブルタイプで⾼性能モデルは多くはなかった。2012年、AVNタイプでカーナビのメインストリームを⾏く“楽ナビ”のポータブルタイプがついに登場。それまでのポータブルナビになかった⾼性能を実現し、その有⽤性は劇的な進化を遂げた。

楽NAVI

世間ではビックデータの活用がさらに推し進められる中、カーナビが得られる情報の量や質は向上していたものの、遠くの“詳しい道路状況”は記号や数値でしかわからなかった。カロッツェリアは、AR（拡張現実）とスマートループという独自の2⼤技術を融合させることで、情報の「リアルさ」を追求。情報をかつてない⾼みへと向上させた。行く先の現実（いま）を“視る”ことができるようになり、行ってみるまで真の状況がわからないといった不安やストレスを過去のものにした。

CYBER NAVI

リアルタイム性の⾼い情報や⾼度な性能を駆使し、機能が⾼度化し、様々なシーンでドライバーをサポートできるようになったカーナビゲーション。この年、楽ナビは「クルマ最適発想」から、より安心、快適を目指し、理想に近い車載インターフェース追求した「インテグラルスマートインターフェース」を実現。ドライビングポジションを崩すことなく手元でコントロールできる「スマートコマンダー」をはじめ、「タッチパネル」「ハードキー」「⾳声操作」といった多彩なインターフェースの長所を整理・統合することで、あらゆるシーンの不安や不便を解消。さらに、⼤型化する画⾯サイズに対応し、8V型モデルも登場した。

楽NVI

ストリーミングというリスニングスタイルが注目され始めた近年。時同じくして、ドライブ中の⾳楽の楽しみ⽅と言えば、これまではいつも決まった曲を聴くかラジオが主流だった。今年、サイバーナビは、ネットワークで膨⼤な楽曲とつながり、「恋人とデート」「感傷に浸りたい」などといったドライブシーンや気持ちに合った楽曲と途切れることなく出会い続けられる⾳楽ストリーミング機能「ミュージッククルーズチャンネル」を搭載。従来のメディアに加え、また、ひとつ新たなエンタテインメント機能を実現したサイバーナビ。他にはない楽しいドライブのひとときを演出する。

CYBER NAVI

未来を見据えて、カーエレクトロニクスはどうあるべきか。カロッツェリアは最先端テクノロジーの粋を集め、先進の情報ネットワークと高次元で融合することで、サイバーナビをゼロから再構築した。新時代のユーザーインターフェースを備え、基本性能をさらに磨き上げたナビ能力やオーディオメーカーならではの緻密なAV設計を実現。ドライブサポート機能は運転中だけでなく、駐車中のリスクにも対応。すべてを一新したサイバーナビは単なる進化にとどまらず、カーナビの歴史に新たな時代を刻み続ける。

CYBER NAVI

ナビ能力を磨き続け、常に最先端を突き進んできたサイバーナビ。今度は徹底的な高音質化に取り組み、慣れ親しんだCDの音質を遥かに超えるハイレゾ音源のネイティブ再生を実現した。車室内で音楽にじっくりと聴き惚れる。「ミュージッククルーズチャンネル」によりみんなで盛り上がる。「リアエンタテインメント」で後部座席でも映像などを存分に、そして思い思いに楽しむ。サイバーナビの革新により、クルマという移動空間は、エンタテインメント空間として生まれ変わった。

CYBER NAVI

純粋なオーディオ機器であるハイエンドオーディオと比べ、高音質の追求には制約が多く、厳しい状況にあるカーナビゲーション。しかしパイオニアが創業以来継承してきた技術と叡智がついにその限界を打ち破り、あらゆる音源を「超臨場」の高音質で再生するサイバーナビ Xシリーズが誕生した。さらに、長年のご愛顧への感謝を込めた「80周年記念モデル」も登場。アニバーサリーに華を添えた。加えて、エンタテインメント・ナビゲーションとしても進化。スマホと連動する「MapFanコネクト」により、クルマに乗る前から楽しさが走り出す新しいドライブのスタイルを確立した。

CYBER NAVI

カーナビの画面は、より大きく、高精細に。楽ナビが時代の期待に応える9V型大画面モデルまでラインアップ。今までの圧倒的な見やすさと使いやすさはもちろん、エンタテインメントも含めた「楽しむための時間」としてのドライブを多くのドライバーへ伝えるきっかけとなった。

楽NAVI

「HDパネル」の採用に加え、そのHD解像度を活かしきるために、地図の細部に至るまですべてのデザインを一新し、クラスを超えた「見やすさ」を実現。さらにメニュー画面はシンプルなデザイン性にアニメーションを伴うフリック操作を加えるなどクルマ最適な「使いやすさ」も新たに凝縮。ドライバーのことを考え抜いた「見やすさ」「使いやすさ」が大幅に進化した。

楽NAVI

楽しみ尽くせないほどのエンタテインメントで、カーライフを彩るために。サイバーナビが新たに叶えたのは、クルマの「オンライン化」。世界中でアップロードされたYouTube動画を、自宅のBlu-rayレコーダーに録りためておいた映画やテレビドラマを、お気に入りの音楽を、インターネット経由でクルマの中へ。乗り込んだ瞬間、想像以上の楽しさがクルマの中に広がる。（※YouTubeはGoogle LLCの登録商標です。）

CYBER NAVI

高性能を備えながら誰でも使いやすい楽ナビが、ついにオンラインに対応。車内Wi-Fiスポットに対応することでドライブをより楽しくするだけでなく、インターネット検索のように最新スポットを調べたり、自動で地図を更新したりと便利さも飛躍的な向上を遂げた。より使いやすさを進化させるDoメニューや、フローティングモデルも登場。ドライブの「楽」は次のステージへ。

楽NAVI

究極の高音質設計と調整能力に裏付けられた「サイバーナビ史上最高音質」に加え、大画面の映像美、フリーワード音声検索をはじめとする卓越したオンライン検索機能など。様々な最先端技術のかけ合わせにより、カーライフは、さらに楽しく、より便利に。まだ誰も体験したことのないオンラインカーエンタテインメント世界へ、あなたを導きます。

CYBER NAVI

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