報道資料:ハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ2機種を新発売

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Pioneer
2005年 8月 12日
パイオニア株式会社

~さらに進化した3次元音場補正システム「Advanced MCACC」や
新開発フェイズコントロール技術により、理想的なマルチチャンネルオーディオを実現~
ハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ2機種を新発売

VSA-AX4AVi

VSA-AX4AVi

VSA-AX2AV

VSA-AX2AV

商品名 型番 希望小売価格 発売予定
AVマルチチャンネルアンプ VSA−AX4AVi 199,500円
(税抜価格 190,000円)
10月下旬
AVマルチチャンネルアンプ VSA−AX2AV 143,850円
(税抜価格 137,000円)
10月下旬

【企画意図】

 パイオニアはこの度、これまで制御が困難であった室内の定在波※1のコントロールを可能にした3次元音場補正システム「Advanced MCACC」※2や、マルチチャンネルオーディオにおける低音のズレを解消するフェイズコントロール※3技術など、数多くの先進技術により理想的な音場を実現するハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ「VSA−AX4AVi」、「VSA−AX2AV」を新発売いたします。
 この2機種は、デジタルAV機器とのフルデジタル接続を可能にする「HDMI※4端子」やiPod®※5のコントロールを可能にする専用インターフェイスも搭載し、さらなる高音質と高い拡張性を実現しています。
 「VSA−AX4AVi」ではさらにDVDオーディオやSACDなど様々なデジタル音声信号を、ダイレクトに伝送できるi.LINK※6デジタル伝送※7や、音質に有害なジッター成分を最小化する「PQLS」※8などの技術により、一層の高音質でマルチチャンネルオーディオをお楽しみいただけます。

※1 相対する平行な面の間で特定の周波数が強められる現象。楽器本来の音をマスクし、原音再生をする際に大きな障害になります。通常の吸音材等による音響的な処理では除去することが難しいため、これまでは抜本的な解決法がありませんでした。
※2 MCACC=Multi−Channel Acoustic Calibration System(自動音場補正システム)。「MCACC」は、録音スタジオにおけるモニタリング手法と同一レベルの音場調整を行うことができる音場補正技術で、2001年11月発売の「VSA−AX10」に、世界で初めて搭載した当社の独自技術です。
※3 マルチチャンネルオーディオの再生で発生していた、低音専用のLFE(Low Frequency Effect)チャンネルとその他のチャンネル間との低音のズレを解消する技術。これにより、従来に比べて飛躍的に高品質なマルチチャンネルオーディオの再生が可能になります。
※4 HDMI=High−Definition Multimedia Interface。デジタルオーディオ/ビデオ インターフェースの規格。HDMI、HDMIロゴ、及びHigh−Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing LLCの商標または登録商標です。
※5 iPodは米国及びその他の国で登録されているApple Computer,Inc.の商標です。
※6 i.LINKはソニー株式会社の登録商標です。
※7 2002年11月発売の「VSA−AX10i−N」に、世界で初めて搭載した高音質伝送技術。当社が開発した伝送方式は、DVDオーディオやSACDに規定されている業界標準の著作権保護技術DTCP(Digital Transmission Content Protection)に対応しています。
※8 PQLS=Precision Quartz−Lock System。i.LINKの特徴である相互コントロール機能を利用し、アンプ側のクロックでDVDからの送りだし信号を制御。それにより音質に悪影響を与えるジッター成分を極限まで低減する技術です。

【主な特長】

1 ) さらに進化した音場補正システム「Advanced MCACC」や新開発フェイズコントロール技術搭載

 従来比約2倍の処理能力を実現した32bit処理モジュール「ツイン・デジタル・コア・エンジン2」を搭載。さらに高速・高精度な演算処理による音質・音場の制御が可能になりました。

  1. 時間軸を加えた3次元方式の音場補正システム「Advanced MCACC」
     当社が開発した音場補正システム「MCACC」は、視聴位置にセットした専用マイクを用いて各スピーカーの音圧レベルや距離、周波数特性等を正確に自動補正します。
     その最新バージョンである「Advanced MCACC」では、周波数特性の補正を行う際に従来の2次元(周波数と音圧レベル)方式に、新たに時間という調整軸を加えた3次元方式での補正を可能にしました(特許申請中)。周波数特性の補正には最上位モデルと同様、高精度な9バンドのエンベロープ補正を採用。補正結果はマニュアルでの変更も可能で、6種類まで保存でき、視聴環境に合わせたセッティングを容易に切り替えられます。また、専用のアプリケーションソフト※9により、補正前後の残響周波数特性をパソコン上にグラフ表示させることも可能です。
    ※9 別途、当社ウェブサイトからのダウンロードが必要です。
  2. 室内の定在波の影響を軽減する新開発の定在波コントロール技術
     定在波コントロール技術は定在波を自動検出し、チャンネル間の位相の相関を考慮した独自の手法で定在波の影響を軽減します。本技術と9バンドのエンベロープ補正は、その相乗効果により上記の周波数特性の補正精度をさらに向上させるマルチチャンネル時代の高音質化補正技術です。
  3. マルチチャンネルオーディオにおける低音のズレを解消するフェイズコントロール技術
     当社は独自の研究により、ソフトの制作過程(5.1チャンネルへのミックスダウン時)、再生する際のAVアンプ、サブウーファーのクロスオーバー設定の各プロセスで低音専用のLFE(Low Frequency Effect)チャンネル※10とその他のメインチャンネル※11間に低音のズレが発生していることを発見しました。
     当社はこの低音のズレを総合的に解消するフェイズコントロール技術を開発。この度、AVアンプ部分において発生する低音のズレを解消する技術を「VSA−AX4AVi」、「VSA−AX2AV」に搭載しました。これにより、さらに高品質なマルチチャンネルオーディオの再生が可能になりました。
    ※10 5.1chなどマルチチャンネルオーディオの低音部分を担うチャンネル。
    ※11 フロントL/R、センター、リアL/R等、LFE以外のチャンネル。

2 ) 様々なソースをハイクオリティで再生する最新の入出力端子を搭載

  1. 2入力1出力の「HDMI端子」と「デジタル・ビデオ・コンバーター」搭載
     DVDオーディオなどのオーディオ信号とハイビジョンを含むビデオ信号を一本のケーブルで伝送する最新のデジタルインターフェイス「HDMI(バージョン1.1)端子」を搭載。
     「HDMI端子」に入力された信号を選択し、ディスプレイに送り出すほか、新開発の「デジタル・ビデオ・コンバーター」により従来のアナログビデオ入力端子(コンポジット、S−ビデオ、コンポーネント)に入力された信号を、すべてデジタル変換して「HDMI端子」より出力します。
  2. 高音質再生を実現するi.LINKデジタル伝送とジッターを取り除く「PQLS」搭載(「VSA−AX4AVi」のみ)
     DVDオーディオやSACDなど様々なデジタル音声をオリジナルのクオリティのまま伝送できるi.LINKデジタル伝送「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」を搭載。さらに、当社のi.LINKデジタル伝送には独自開発の「PQLS」を搭載し、音質劣化の主要因であるジッターを最小化。対応するDVDプレーヤーとの接続により、DVDオーディオなどのデジタルメディアを高音質で再生します。

3 ) iPod専用端子など、様々なオーディオソースにも対応

  1. アップル社製デジタル・オーディオ・プレーヤーiPodが楽しめる専用端子搭載
     iPodを専用ケーブルで接続すれば、手軽に高音質再生が楽しめます。しかも充電はもちろん、付属のリモコンでiPodをコントロールしたり、アンプのFLディスプレイやOSD(On Screen Display)機能を使ってTV画面にiPodの情報を表示させたりすることが可能です。
  2. 「Windows Media® Audio 9 Professional※12(WMA9 Pro)」デコーダー搭載
  3. PCに蓄えた音楽をハイクオリティで楽しめる「USBデジタルオーディオ入力」(VSA−X4AViのみ)
※12 Windows Mediaは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。

4 ) さらなる高音質を実現する独自のオーディオ技術

  1. パワーアンプに新開発の「ダイレクト・エナジー・パワー・エンジン」を採用
     ローインピーダンス化とモジュールの最小化により、音質に有害な不要輻射を低減。さらに独自設計の温度変化補償回路により、出力レベルにかかわらず高音質な再生が可能となっています。
     また、各チャンネルの動作環境を同一にする「シンメトリカル・パワートレイン・デザイン」を採用し、全チャンネルで均一かつ高音質な信号増幅を可能としています。
  2. クラスを超えた高音質再生を実現するための高音質技術
    • 従来の2次元的な構造では実現できない筐体強度を実現する「三次元スペースフレーム構造」
    • ノイズの混入や回路間の信号の干渉を最小化する「ダイレクトコンストラクション」構造
    • ハイクオリティ「ΔΣ型192KHz/24ビットDAコンバーター」搭載
    • 大電力を瞬時に供給する大容量電解コンデンサーとローインピーダンス設計の強力電源部
    • ソースに合わせて最小限の信号処理を自動的に選択できる「ストリ−ム・ダイレクト・モード」
    • 世界最高峰の録音スタジオ「エアースタジオ」の一流エンジニアによる音質チューニング
    • THX社が定めた、映画館に匹敵する音場再生を可能にする「THXセレクト2」規格認定取得

5 ) 最適な視聴環境を実現する様々な機能&その他の特長

  • 部屋の大きさにより変化する高域聴感特性を補正する「Xカーブ」
  • デジタル処理の影響で発生する映像と音声のわずかなズレを補正する「サウンドディレイ」
  • サラウンドバック用アンプを利用して、音の厚みと広がりのある音場を再現する「フロントバイアンプ」
  • SACD信号をより高音質に再生できる「SACD ダイレクト」&「SACD ゲイン切り替え」
  • LCD表示マルチオペレーション対応学習リモコン
  • 当社のプラズマテレビやDVDプレーヤーと組み合わせることで、プラズマでのアンプの動作表示やシステム動作を簡単に行える「SR+」端子
  • 3つの部屋で同時に別々のソース(DVDとCD等)の視聴が可能な「マルチルーム出力端子」
  • 環境への配慮:待機時消費電力0.6W以下

【VSA−AX4AVi、VSA−AX2AVの主な仕様】

  VSA−AX4AVi VSA−AX2AV
■オーディオ特性
実用最大出力
(JEITA、6Ω、
サラウンド時)
フロント:220W+220W フロント:200W+200W
センター:220W センター:200W
サラウンド:220W+220W サラウンド:200W+200W
サラウンドバック:220W+220W サラウンドバック:200W+200W
定格出力 160W+160W
(20Hz~20kHz、0.09%、6Ω)
150W+150W
(20Hz~20kHz、0.09%、6Ω)
周波数特性 5Hz~100kHz(+0/−3dB)
全高調波歪率 0.09%(20Hz~20kHz、160W、6Ω) 0.09%(20Hz~20kHz、150W、6Ω)
ライン入力S/N比 103dB(IHF−A)
■入力端子
デジタル 同軸2系統、光5系統(内1系統はフロント入力用、フロント入力以外はアサイン可能)
AUDIO 4系統(CD、TUNER、CD−R/TAPE/MD、AUX)
VIDEO 7系統(DVD/LD、TV、SAT、DVR/VCR1、DVR/VCR2、VIDEO/GAME1、FRONT VIDEO)
S−VIDEO 4系統(アサイン可能 3系統 + FRONT VIDEO 1系統)
COMPONENT VIDEO 3系統(アサイン可能)
D4−VIDE 2系統(アサイン可能)
HDMI入力 2系統(独立入力として使用することも、アサインすることも可能)
i.LINKインターフェイス 2系統(独立入力として使用することも、アサインすることも可能)
USBデジタルオーディオ 1系統(STEREO)
iPod専用 1系統
PHONO 1系統
■出力端子
プリアウト フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R、サブウーファー出力(1系統)
デジタル 光2系統 光1系統
AUDIO 1系統(CD−R/TAPE/MD)
VIDEO 3系統(DVR/VCR、DVR2/VCR2、MONITOR)
S−VIDEO 3系統(DVR/VCR、DVR2/VCR2、MONITOR)
COMPONENT VIDEO 1系統(MONITOR)
D4−VIDEO 1系統(MONITOR)
HDMI出力 1系統
マルチルーム AV1系統
スピーカー 2系統 2系統
■その他
SR入出力 1系統(SR+対応)
IR入出力 1系統
12Vトリガ出力 2系統
RS−232C 1系統
外形寸法 420(W)×464(D)×188(H)mm
本体質量 15.6kg 15.4kg
消費電力 380W 380W

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