「電子聴診器 U-10 Series」のデザイン

音響/光の技術から医療界にアプローチした
電子聴診器のデザインを担当デザイナーが語る

永田 英記 ヒューマンセンタードデザイン ディレクター
大橋  聡 プロダクトデザイン担当
宮本 真帆 プロダクトデザイン担当

「電子聴診器 U-10」の特徴

音響機器メーカーとして培ってきた技術やノウハウを活かした高音質設計により、ピュアで正確な生体音の聴診を可能にした電子聴診器。厳選した高音 質パーツの採用、イヤホンの密着性能向上や、聴診部の指擦れノイズの発生を抑えたデザインなどにより、高音質で聴き易い音づくりを実現しました。 最大24倍の音響増幅機能により、従来の聴診器では聴き取りにくい小さな音でも、聴診し易くなります。また、専用アプリケーションを利用することで PCやタブレットとワイヤレス接続ができ、聴診音データの記録管理が可能となります。

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Process

チェストピース 「現場観察からうまれたデザイン」

医療現場の観察やインタビューを通して現場を徹底的に理解し、仮説と検証を繰り返しました。医療従事者の専門分野や慣れの違い、さらに患者の性別、体格ごとの肉付きによりセンサのあてかたは多様です。医師や看護師がどのような持ち方をしても自然に握れるような形状を目標としました。

コントローラー 「聴診の一連のUXから導き出したデザイン」

医療従事者の一連の所作を観察し、使用者が必要とする項目を明確にしました。携行時に適切なサイズ、装着時の耳孔への圧力、ケーブルの硬度、スイッチの位置/大きさ/凹凸量などユーザビリティテストを行い、目指すべき形状のデザイン要件をまとめています。

Messages

医療機器としての本質 [Essential]と先進性[Newness]を感じさせるデザイン

永田英記/ヒューマンセンタードデザイン ディレクター

聴診音の記録という新たな機能の導入もあり、聴診行為の一連のUXについて、手さぐりで検討を進めていきました。インタビューや、医療従事者の一連の所作の観察、さらには白衣を着て自分たちで再演しながら検討もしました。 何度も仮説をつくり、その検証をすることを繰り返してたどりついたデザイン です。

宮本真帆/プロダクトデザイン担当

誰もが握りやすい、使いやすい形を目指し、HCDチームと一緒に検討を進めま した。紙粘土や3Dプリンターでの検証フェーズでは、試作を何度も作り直し、ミリ単位での調整をしています。その為、さまざまな聴診スタイルに合わせて たくさんの持ち方に対応できる手馴染みのよい形状に仕上げることができました。

大橋聡/プロダクトデザイン担当

手元を見ずに操作できるキー形状、収納性を高めるイヤーケーブルの回転機構といった、使いやすさへの配慮を徹底。身体への馴染みやすさに配慮した滑らかな形状は、何度も検証を重ねました。操作状況を伝えるインジケーターの発光表現により、先進の医療機器としての佇まいと信頼感を表現しています。